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PRI for 98 活用事例


計算プリント作成ソフトPRI for 98 を使ってのドリル学習

1.ねらい

 計算プリント自動作成 PRI for 98 によって印刷した計算プリントを授業に活用する方法を考えたい。

2.内容

 5年「小数のかけ算」の学習で、定着の時間に算数ドリルなどと併せて PRI for 98 を利用した。

 教室には、日頃から子どもたちが自由に使用して良いコンピュータとプリンタがある。コンピュータは、MS-DOSが動く。

 H君は、算数ドリルの指定ページの学習を終えると、自分でコンピュータを操作して「小数のかけ算の筆算」の選択肢の中から「1/10の位×1/10の位」の筆算を選び、用紙に印刷をした。15問の筆算が用紙に印刷されたので、席に戻って5分程で問題を解いた。答え合わせをして全問正解すると、得意げな顔をして担任のところへ持ってきた。そして、友だちにも「ほら、全部あっていた。」と言って見せ、「1/100の位×1/100の位」の問題を作り始めた。

  • H君は算数を得意教科としている。計算が速く、課題を終えた子どもたちは、自分でコンピュータを操作して問題づくりをし、時間の限りいろいろな計算問題を解くことができた。
  • 計算プリント作成ソフトによるドリルプリントを使って、毎時間の学習内容の定着をはかることができた。

 

 Nさんは、「小数のかけ算の筆算」の選択肢の中から「1/10の位×1/10の位」の筆算を選んで印刷をし、解いてみた。解答を見ながら答え合わせをしたところ、間違いが多いことに気付いた。担任の「4年生の小数のかけ算を復習してごらん」の言葉で4年生用のメニューを起動し、「小数のかけ算の筆算」の選択肢から、自分でできそうな「1/10の位×1桁」の問題を印刷した。そして、繰り上がりに注意しながら確実に解くことができた。

  • 5年生のかけ算で戸惑ったとき、基となる4年生のかけ算を復習するというように、学年を超えた復習も手軽にできた。同じ形式で印刷されるため、子どもたちも違和感がなく復習できた。自分が戸惑っている部分の復習はどこをすればいいのかが子どもたちには分からないので教師側で支援する必要がある。
  • 解答を印刷することで自己採点ができ、答え合わせをしながら自分の間違いに気付くことができた。前の学習を復習することで、計算力の向上にもつながった。

 

 J君は、「さてと、どのプリント作ろうかな」と言いながらキーボードをたたいていた。隣に来た友だちに「これ、できるか?」と言って印刷されたプリントを見せた。「難しそうだなあ」と友だちが言うと、「よし、解いてやる」と言って席に戻った。そして、真剣な顔で問題を解いていた。

  • 子どもたちが自由に問題の条件を選択できる。単元内での理解度などを自分なりに考えて作る自分だけのドリルプリントに楽しさを感じて学習していた。
  • 「自分でコンピュータを操作して印刷したプリント」ということに興味を持って学習している児童も多くいた。

 

 M君は、授業終了間際にコンピュータに駆け寄り、「今日やったのは、ああ、これこれ」と言って小数のかけ算の「末尾が0になる」問題を選択した。印刷して、「そうだついでに、妹のやつも作っていってやるか・・・」とつぶやきながら2年生用のメニューを起動した。「時間になってしまったけれど、どうする?」の担任の言葉に「家でやってみる」という言葉が返ってきた。自分のプリントと同時に妹にも宿題を持って帰った。

  • 単元の中の進度に合わせて計算問題を設定してあるので、児童の学習に合わせてドリル学習ができた。
  • この他にも、「小数のかけ算」の単元のまとめの時間や、担任が出張をして自習をしなければならない時に、自由にプリントアウトして学習してよい時間をとった。苦手な部分の問題を選択してがんばっている児童や、学年を超えて3年や4年の復習をしようとしている児童もいた。
  • コンピュータの操作が主になり、集中して解くことができない姿も見られたが、全体的には、個々がコンピュータを使ったドリル学習に興味を持って取り組むことができて良かったと思われる。

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